中国の大連で日本統治時代の建物が次々と姿を消しているそうです。
[参考] 大連、消えゆく日本風建築 軍の副業厳禁化、相次ぐ閉鎖
https://goo.gl/Asekix
これまで軍が賃貸していたのですが、習近平により軍のサイドビジネスが禁止されたため建物を手放しているようです。すでに軍が売却した建物のおおくが取り壊されてるとのことです。
この記事で登場する劉さんのように地元で育ったかたの保存運動はほんとうに尊いと思います。でも記事によると、植民地時代の建物ということもあって、中国の場合は政府として取り壊したということもあるようですね。
ハノイにもたくさんのフランス植民地時代に建てられたフレンチコロニアル様式の建物があります。ハノイで育ったひとたちには故郷の風景であり、大連の劉さんと同じような気持ちになるひともおおいと思います。
ハノイのコロニアル建築は大規模なものは政府系の機関がつかっています。小規模のものは個人所有のものがおおく、取り壊されているものがおおいようです。安全上の問題もあるし、設備の更新などの難しさがあるので、使い続けるのが難しい状況です。
数年後に政府機関の一部がミーディン新都心に移動する予定です。そのときがハノイのコロニアル建築の大きな危機になるのではないかと懸念しています。政府機能がなくなった建物が売りに出され、ハノイ市の中心部であるこの土地に大規模開発が計画される可能性が高いからです。
そうなると、法律で保護するぐらいしかやれることはないかもしれません。
そんなに遠くない未来ですので今から準備が必要だと思います。
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