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Writer's pictureTekemori Hiroomi

『建築の日本展』 森美術館

<待庵 1/1 内部>

昨日ハノイに戻ってきました。今日は最高気温が34℃、日本から戻ってきたばかりですと本当に湿気ていて暑く感じますね。今回の日本滞在中は空気がサラサラ気持ちがよくて暑さもちょうどよい、と言っていたら高3の甥に不審な目で見られました。ホーチミンに出張に行ったときですら過ごしやすいといつも思います。人間の環境への適応能力とハノイの自然の威力に感心するばかりです。人間は簡単に適応できるのですが、ハノイの建築はまだまだ適応できておらず、それがわれわれ建築家の課題のひとつでもあります。


さて、空港に向かう途中に、東京、六本木の森美術館でおこなわれている『建築の日本展』に行ってきました。

「100プロジェクトを超える400点の展示物」ということで日本の建築について一覧性の高い展示でした。時系列にならべているのではなく、たとえば「超越する美学」とか「連なる空間」とか9つのテーマ別に分類されて展示されています。この分類と選んでいるプロジェクトにより、それぞれのテーマで過去から現在に至るまでの流れが見えます。

「集まって生きる形」ではデザインサーヴェイからアトリエワンの「恋する豚研究所」につながる流れにはすこし驚きましたが、自分が東南アジアや故郷で実践したり考えたりしている思考の流れに通じるところもあって参考になるところがおおきかったです。


体験型のインスタレーションの実物大の待庵とライゾマティクス・アーキテクチャーの「Power of Scale」は、かたや現存する建物を実際に作ってしまい、かたや現代の技術で体験、体感をさせるという装置で対比的でおもしろかったです。これから人間がどのような空間の体験を求め志向するのかの実験のようでした。


<待庵 1/1 外観>


展覧会の会場は決められた5箇所でしか写真が撮れません。

会場の様子をもっと見たい方は下のレビューを参考にしていみてください。


[参考] 「建築の日本展」レポート/森美術館

http://world-architects.blogspot.com/2018/04/japan-in-architecture.html


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